思春期ニキビ、大人ニキビに効くツボ!おでことあごの吹き出物に

ニキビに悩む多くの方にとって、「なぜ繰り返しできるのか」「どうすれば改善できるのか」は永遠のテーマかもしれません。思春期だけでなく、大人になっても悩まされるニキビ。実は、東洋医学の知恵である「ツボ押し」が効果的なケア方法として注目されています。今回は思春期ニキビと大人ニキビそれぞれの原因を理解し、効果的なツボ押し方法と組み合わせたいケア方法をご紹介します。おでこやあごの吹き出物に悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

ニキビができる原因

ニキビの原因は年齢によって異なります。思春期と大人では、ニキビができるメカニズムや場所に違いがあるため、適切なケア方法も変わってきます。まずはそれぞれの原因を詳しく理解しましょう。

思春期ニキビ:ホルモンバランスの変化、皮脂の過剰分泌

思春期ニキビは、10代の多くの若者が経験する肌トラブルです。この時期になぜニキビができやすいのかというと、主な原因は急激なホルモンバランスの変化にあります。特に男性ホルモンである「テストステロン」の分泌が活発になることで、皮脂腺が刺激され、過剰な皮脂が分泌されるようになります。

皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まりやすくなります。そこにアクネ菌が繁殖し、炎症を起こしてニキビとなるのです。思春期ニキビの特徴としては、主におでこや鼻、頬など、いわゆるTゾーンと呼ばれる部分に集中して現れることが多いです。これらの部位は皮脂腺が多く、皮脂の分泌量が特に多いためです。

たとえば、13歳の中学生の場合、急に前髪の生え際やおでこ全体にニキビが出始めたということがよくあります。これは成長に伴うホルモンの変化によるもので、一時的なものであることが多いですが、適切なケアをしないと跡が残ることもあります。

大人ニキビ:ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、乾燥

一方、20代以降に発生する大人ニキビは、思春期ニキビとは異なる原因で発生します。大人ニキビの主な原因としては、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、そして肌の乾燥などが挙げられます。

現代社会では、仕事や人間関係などから多くのストレスを抱えている方が多いです。ストレスを感じると体内でコルチゾールというホルモンが分泌され、これが皮脂の過剰分泌を促します。また、ストレスや仕事の忙しさから睡眠時間が削られると、肌の再生能力が低下し、ニキビができやすい環境になってしまいます。

食生活も大きく関係しています。脂っこい食事や糖分の多い食事、加工食品の摂取過多は、血糖値の急上昇を引き起こし、結果として皮脂分泌を増加させます。例えば、忙しい30代の会社員が、連日の残業で外食やコンビニ食に頼りがちになると、急にあごやほほにニキビが発生することがあります。

さらに、大人になるにつれて肌は乾燥しやすくなります。乾燥した肌は、バリア機能が低下して外部刺激に弱くなり、ニキビの原因となる細菌の侵入を許しやすくなります。特に、あごやフェイスラインなど下半分に発生するニキビは、大人ニキビの典型的なパターンです。

ニキビに効くツボ5選

ニキビの原因を理解したところで、次はニキビケアに効果的なツボを紹介します。東洋医学では、体のバランスを整えることで様々な不調を改善できると考えられています。ツボ押しは手軽に実践できるセルフケア方法の一つです。

合谷(ごうこく):万能のツボ!ニキビの炎症を抑える、痛みを軽減

合谷(ごうこく)
・親指と人差し指の間にある手の甲側のくぼみにあるツボ
・このツボは「万能のツボ」とも呼ばれ、さまざまな症状に効果があるとされています。
・特にニキビの炎症を抑え痛みを軽減したり、顔の血行を促進し老廃物の排出を助ける効果も

押し方のコツ
①反対の手の親指でゆっくりと押し、気持ちよいと感じる程度の強さで3〜5秒間押し続ける
②1日に3回程度行う

具体的には、仕事や勉強の合間に、デスクに座ったままでも簡単に行えます。右手の合谷を左手の親指で押し、次に左手の合谷を右手の親指で押すという具合に交互に行います。痛気持ちいいと感じる程度の力加減で行うことが重要です。

曲池(きょくち):肘にあるツボ。体内の熱を冷まし、ニキビを改善

曲池(きょくち)
・肘を曲げた時にできるシワの外側の端に位置
・特に赤く腫れたニキビや痛みを伴うニキビの他に便秘改善を通じて肌荒れの解消にも効果的

押し方のコツ
①肘を少し曲げる
②反対側の手の親指か人差し指で、円を描くようにゆっくりと押す
③3〜5秒間押し続け、左右の腕で1日3回程度行う
夕食後にソファでくつろぎながら、テレビを見ている時間などを利用して行うことができます。

迎香(げいこう):鼻の脇にあるツボ。顔の血行促進、ニキビ予防

迎香(げいこう)
・鼻の両脇、鼻翼の付け根にある
・老廃物の排出が促進され、鼻周りのニキビに効果的

効果的な押し方
①両手の人差し指で左右の迎香を同時に、やさしく円を描くようにマッサージ
②1日3回程度、各回約30秒間行う
朝の洗顔後や夜のスキンケアの際に行うと習慣化しやすいです。鼻の周りは敏感な部位なので、力加減には特に気をつけることが重要です。

翳風(えいふう):耳の後ろにあるツボ。顔のむくみ、ニキビにも

翳風(えいふう)
・耳たぶの後ろにある小さなくぼみに位置
・このツボは顔のむくみを取りやストレスや疲労から来るニキビ、自律神経のバランスを整える効果も

効果的な押し方
①左右の翳風を同時に、やや強めに3〜5秒間押す
②これを3回程度繰り返し、1日2〜3回行う
たとえば、入浴中や入浴後のリラックスした時に行うと効果的です。

足三里(あしさんり):膝の下にあるツボ。胃腸の働きを整え、ニキビ改善

足三里(あしさんり)
・すねの骨から指1本分外側に位置
・このツボは「胃の神」とも呼ばれ、胃腸の働きを整える効果があり、ニキビにも効果的

効果的な押し方
①座った状態で膝を軽く曲げる
②両手の親指でゆっくりと押し、3〜5秒間維持
③これを3回程度繰り返し、1日1〜2回行う
例えば、夕食後にテレビを見ながらソファに座っているときなど、リラックスした状態で行うことができます。

ツボ押しと組み合わせたいニキビケア

ツボ押しはニキビケアの一環として効果的ですが、それだけでなく日常的なスキンケアと組み合わせることで、より高い効果が期待できます。ここでは、ツボ押しと組み合わせたい基本的なニキビケア方法を紹介します。

洗顔:清潔な肌を保つ

ニキビケアの基本は何と言っても洗顔です。適切な洗顔によって、過剰な皮脂や汚れを取り除き、清潔な肌を保つことができます。しかし、洗いすぎや強い洗浄力の洗顔料を使用すると、必要な皮脂まで取り除いてしまい、かえって肌のバリア機能を低下させることになりかねません。

正しい洗顔方法
①まず手をしっかり洗い、ぬるま湯で顔を濡らす
②少量の洗顔料を手のひらで泡立て、指の腹を使って優しく円を描くようにマッサージをする
③特におでこやTゾーンなど皮脂の多い部分はしっかりと、しかし摩擦が起きないように気をつける
④すすぎはぬるま湯で十分に行い、洗顔料が残らないようにします。

注意点
・洗顔の頻度は、朝晩の2回が基本
乾燥肌の方は朝は水かぬるま湯だけで洗い、夜だけ洗顔料を使うという方法も効果的です。
・洗顔料は自分の肌質に合ったものを選ぶ
思春期ニキビの場合は適度な洗浄力のあるもの、大人ニキビの場合は保湿成分も含まれた刺激の少ないものがおすすめです。

洗顔後に合谷や曲池などのツボを押すと、清潔になった肌に血行促進の効果がプラスされ、より効果的にニキビケアができるでしょう。

保湿:乾燥を防ぐ

ニキビができやすい肌だからといって、保湿をおろそかにしてはいけません。実は、肌が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなるだけでなく、乾燥から肌を守るために過剰に皮脂を分泌してしまうことがあります。これが結果的にニキビの原因となるのです。

正しい保湿の方法
①洗顔後すぐに化粧水は手のひらに適量を取り、顔全体に優しくハンドプレス
②乳液やクリームは少量を手のひらで温めてから、顔の外側から内側に向かって優しく馴染ませる

注意点
・ニキビができやすい肌向けの保湿製品を選ぶ
ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせない)と表示された製品や、オイルフリーの製品がおすすめです。
・アルコールやパラベンなど刺激の強い成分が含まれていないものを選ぶ

保湿をした後に、迎香や翳風などの顔周りのツボを押すことで、保湿成分の浸透を助け、より効果的なケアができるでしょう。

食生活:ビタミン、ミネラルを摂取

肌は体の内側からも作られています。そのため、バランスの良い食事を心がけることもニキビケアには欠かせません。特に、ビタミンやミネラルは肌の再生や修復に重要な役割を果たします。

摂取した方が良い成分
ビタミンA(レチノール)
皮膚の新陳代謝を促進し、ビタミンC(アスコルビン酸)は抗酸化作用があり、コラーゲンの生成を助けます。
・緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草など)
・レバー
・魚介類 など

ビタミンE
抗酸化作用があり、肌の修復に役立ちます。これらのビタミンを含む食品をバランスよく摂取することが大切です。
・ナッツ類
・種子類
・植物油 など

ビタミンC
・柑橘類
・キウイ
・いちご
・ブロッコリー など

亜鉛
皮脂の分泌をコントロールする働きがあり、ニキビケアには重要なミネラルです。
・牡蠣
・牛肉
・豆類 など

例えば、朝食にはヨーグルトとフルーツ、昼食には野菜たっぷりのサラダと魚または肉、夕食には煮物や蒸し料理など、バランスの良い食事を心がけましょう。食べ物からの栄養摂取が難しい場合は、サプリメントで補うこともできますが、あくまで食事が基本です。

ニキビ跡を消す方法

ニキビができてしまった後も、適切なケアを行うことでニキビ跡を目立たなくすることができます。ニキビ跡には赤みが残るタイプ、色素沈着するタイプ、凹んだり盛り上がったりするタイプなど様々ありますが、それぞれに対応したケア方法があります。

保湿:肌のターンオーバーを促進

特に、赤みや色素沈着が残るタイプのニキビ跡には効果的です。

おススメ成分
ビタミンC誘導体・ナイアシンアミド
美白成分が含まれた美容液を使用すると、色素沈着の改善に役立ちます。これらの成分は、メラニンの生成を抑制し、既にあるメラニンの排出を促す効果があります。使用方法は、洗顔後の清潔な肌に化粧水で水分を補給した後、美容液を塗布し、最後に乳液やクリームでフタをするという順序が基本です。

また、保湿と合わせて、迎香や翳風などの顔周りのツボを押すことで、血行が促進され、肌のターンオーバーがさらに活発になります。これにより、ニキビ跡の改善も早まる可能性があります。

紫外線対策:日焼け止めクリーム、帽子

ニキビ跡、特に色素沈着タイプのニキビ跡はUVを浴びるとより濃くなってしまうことがあります。

日焼け止めクリームを選ぶ際のポイント
SPF値
主にUVB(日焼けの原因となる紫外線)をブロックする指標
PA値
UVA(シミやしわの原因となる紫外線)をブロックする指標
日常的な使用なら、SPF30〜50、PA+++程度のものが適しています。

ニキビができやすい肌質の方は、オイルフリーやノンコメドジェニックの表示がある製品を選ぶことも大切です。

使用方法
①朝のスキンケアの最後の工程として、顔全体に500円玉大程度の量を均一に塗る
※特に、額や頬骨、鼻など、日焼けしやすい部分はしっかりと塗る
②外出時には2〜3時間おきに塗り直すことも重要

紫外線対策と合わせて、翳風や足三里などのツボを押すことで、体内からもニキビ跡の改善をサポートすることができます。

まとめ:ツボ押しでニキビのない美肌を目指そう!

ニキビケアにおいて、ツボ押しは手軽で効果的な方法の一つです。ツボを押すことで体内の血行が良くなり、老廃物の排出が促進されるため、肌の状態も改善していきます。また、ストレスの軽減効果もあるため、ストレスが原因で発生するニキビの予防にも役立ちます。

この記事で紹介した5つのツボ(合谷、曲池、迎香、翳風、足三里)を日常的に刺激することで、思春期ニキビや大人ニキビの改善が期待できます。特に、合谷と曲池は手や腕にあるため、いつでもどこでも簡単に押すことができます。迎香や翳風は、朝晩のスキンケアの際に一緒にケアするとよいでしょう。足三里は座っているときにリラックスしながら行うことができます。

ツボ押しの効果をより高めるためには、正しい洗顔、適切な保湿、バランスの良い食生活、そして十分な紫外線対策を組み合わせることが大切です。これらのケアを総合的に行うことで、ニキビのない健康的な肌を手に入れることができるでしょう。

美肌は一朝一夕で得られるものではありません。日々の積み重ねが大切です。ツボ押しとともに、規則正しい生活習慣、バランスの良い食事、適切なスキンケアを心がけ、ニキビのない美しい肌を目指しましょう!

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